◇社説/風向計  

2013.09.15/知

下まちのこころ栄え-徒然に

しばらくぶりの都内である。電車とタクシーを乗り継いで約2時間、ここは本所深川、繁
華街を散策して、移り変わる街並みの変遷のすごさを思う。いつになってもなじめないま
ち、江東区-なのだが。
歴史性からいくつもの伝統、文化、はては言葉の語り合いなどを知り、一方で好きになっ
たまちでもある。
深川は、水が支えた文化があった、と団塊世代のY著者が書いているが、海を埋め立てた
土地からは塩辛い水でしかなく、「水売り」から水を毎日の生活用水として求めていたら
しい。著者の感覚から、水の賞味期限は、ほぼ三日から四日ほど。そこでは水の貸し借り
が人々のコミュニケーションとして機能を果たしていたことだろう。粋な深川あたりの人
間模様、こころ栄えはこうした中から生まれたらしいことを感じさせられる。三百年以上
も前の下まち文化ではあるが。

著者は、この地へ今から20年前、事務所を構えた。IT化の予測からであったが、時を
同じくし、地元本庄市では本欄を主宰するケーブルテレビ構想が持ち上がっていた。ご縁
があり、開局を目指してのポスターデザインやらコピーライターよろしく理念形体の取り
まとめについてお手伝いをさせていただいたこの頃、もっとも充実していた「職」の時期
であったろう、と感慨をもちつつ今があることを思う。

ケーブルテレビはまちづくり-。この20年前から引継ぎ、現在に受け継ぐ。当局で働か
れる顔ぶれも大きく代わり、若い人たちが取材に明けくる中、市民ニュースの内容の充実
を感じさせられている。政治、経済、商業はては文化活動まで、まちの様子を知る上での
貴重は重い。
「車の両輪よろしく」、著者の活動日誌が、このHPに綴られることになった。深川の水
文化のように、共助の一手法とした映像文化を目指していく所存、先ずは、よろしくお願
いしたい。