明堂純子からのメッセージ



なぜ、新幹線をきっかけとして風が吹いてきたのか。今まで本庄に国の関連施設など出来たことがあったでしょうか。ました「ITU」などという国連の機関などは夢にも考えられなかったことです。

TAOの施設は49億円の通信放送機構の投資ですし、インキュベーション施設は16億をかける経済産業省の施設です。国の投資が入ったのは早稲田大学の進出により、日本国がこれからの生き残りをかけようという新技術立国を目指すプロジェクトにこの地域が組み込まれたからに他なりません。

本庄拠点の目玉といえば、正に産学公地域を巻き込んでの新技術の開発、ベンチャー企業の立ち上げに有るのだと思います。早稲田はこのプロジェクトに大学の将来を賭けようとしており、我が本庄市も技術立国の一翼を担う地域となるべく努力しております。

駅や建物を作ることが行政の最終目的ではありません。国の交付税や補助金が今までのように配分されなくなってくることが予想される現在、どうやって住民サービスのための財源を確保するかということが自治体の大問題になってきています。自分のことは自分で出来る自立した町を目指す、これしか有りません。

確かに駅施設の41億円の負担は重荷です。しかし今せっかく巡ってきたこのチャンスを生かせなければ、長期低落の地方都市になるしかありません。苦しくとも今与えられているもろもろの仕事をやり遂げることが、本庄市のみならず岡部町を含めた本庄拠点地域の100年の礎を築くことになると思います。批判だけすることは簡単です。しかしそこから何が生まれるでしょうか?行政も市民もせっかく吹いてきた風に乗りたいものです。