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議長職を終えて                      

私は昨年(H20年)6月議会に於いて新本庄市の第3代議長に選出され、一年後の今年6月議会で旧児玉町出身の堀口勝司さんに議長職をバトンタッチ致しました。それもつかの間、堀口議長が710日に急逝され本当に残念でした。その日の朝までお元気だったとの事、ご家族はさぞ驚かれ、又悲しまれたことでしょう。その後731日の臨時議会に於いて堀口議長と同じ児玉町出身の早野清議長が誕生致しました。
 議長在任中は、めまぐるしく時間に追われる日々でございましたが、充実した一年でした。他市の議長さんとお会いしたり研修の機会も多いので、視野も人間関係も広がりました。この一年間、無事議長の職責がはたせました事、支えてくださった皆様に感謝致したいと思います。

   


 平成7年合併前の本庄市議に保守系無所属の立場で初当選させて頂いた時は、県北4市、熊谷、深谷、秩父、本庄各市の中で私のような立場の女性議員は稀有でございました。当時の女性候補は圧倒的に、政党や大きな団体の支援を受けて選挙に出る方が多かったのですが、私の場合は地域や、友人知人、親類縁者の人々を総動員しての選挙戦でした。しかし大方の男性議員は私のような立場で選挙を戦い、議員となっておりました。その意味で私は一つ、女性議員のあり方というものに風穴を開けた思いでした。私が目指していたものは、女性議員の頭に女性が付くうちはまだまだだと思っておりましたし、単に市議会議員として認めてもらえる存在になりたいと、常々考えて参りました。私の次なる課題は議長という立場でした。議長は議会を代表し、議員の意見をまとめ、本会議を仕切りリードするという立場でございまして、これは男性、女性ということではなく、議員により選挙で選ばれるものですから、議員の皆様により認められた証であると思っていました。私が議長に就任して、お祝いの言葉をたくさんの市民や支援者の方から頂きました。その折「苦節10年皆様のお陰で議長になれました。」と言うと皆さん笑われました。しかし私にとっては本当に苦節10年という感じでした。私が女性であったためか、私個人への抵抗感か、私は何度か議員諸氏の大変な抵抗に遭いました。しかし昨年は大勢の男性、女性議員に応援して頂けました。沢山の議員が我こそは議長になって当然の人材であると思っている、その競争の中で女性なるが故に埒外という事に成ってはいけない、女性も議長候補として当たり前に考えに入れてもらわなければならないという意味で、私が議長に就任できた事は、又一つ本庄市に風穴を開けられた事になるのかなと思っております。
 一年の議長就任期間の中で目覚ましい業績を上げられなかったことは残念でありますが、女性、男性関係なく政治の場で活躍できる社会であって欲しいと思っております。

環境問題は一筋縄ではいかない!
 さる1月27日(日)利根川の河川敷で10数年振りの野焼きが行われました。以前は冬の風物詩としてあちこちで行われたものですが、本市では県条例で野焼きが原則禁止となってから初めての事です。利根川沿線の地元自治会からの強い要望で実現したものですが、利根川に限らず、私は河川敷の野焼きはした方が良いと考えていました。一つは経済的側面、そしてもう一つは病害虫退治のためです。
利根川河川敷の野焼き風景

 県は以前の、所沢周辺の廃材の野焼きによるダイオキシン騒動により例外規定は有りますが、野焼禁止の条例を制定した訳です。ただし、今となっては、あのダイオキシン騒動は何だったのだろう、マスコミにミスリードされた部分がたくさんあったのではないかと思います。ニュース番組で、乾燥した緑茶に含まれるダイオキシン量をあたかも水分の多い生のほうれん草に含まれるものとの報道により、所沢どころか埼玉県産という事で本庄近辺の野菜まで売れなくなりました。その騒ぎのあげく、野焼きは一切禁止といった県条例の制定となりました。しかし、そもそもダイオキシンは塩素を含む有機化合物ですので、塩化・・・というものを燃やさなければ出ないはずです。

 家庭のゴミを燃やす、小山川クリーンセンターは、プラスチックなどの人工物を燃やすことにより発生する窒素酸化物と硫黄酸化物、それにダイオキシンなどの有害な物質を取り除くために約138億円もの莫大な費用をかけて建設したものです。単に二酸化炭素しか出ないような、草や木はては、落ち葉まで、クリーンセンターに持ち込んで、手間をかけて処理する必要があるのでしょうか。
 日本では昔から、草木は燃やしてきたのになぜ人工物と一緒くたに、完備した施設で処理しなければならないのでしょうか。近所の迷惑にならないように燃やして灰として畑に還元するのが、経済的で自然のサイクルに合っていると思います。

 現在地球温暖化が騒がれています。温暖化は大変な問題ですが、総合的に考えないとかえってエネルギーをより多く消費してしまう事になりかねません。最近「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」(武田邦彦著、洋泉社)という本を読みました。環境問題について違った視点から考えさせられるものでした。私は冷静に平らな眼をもって環境政策を考えたいと思っております。